カンボジアと干物🐟 ~アサヒでスーパードライなカンボジア~
カンボジア×干物
みなさん、こんにちは。
町を歩いていると、ある光景をよく目にします。
当初それに対してまったく意識を向けていなかったのにも関わらず、ふと一度気づいてしまうと、もうそれにしか目がいかなくなってしまうこと。
みなさんも日常でそんな経験をしたことはないでしょうか?
それは恋においてでしょうか?それとも畑の中のツクシ現象(わかるひとはわかると思われ)でありましょうか?
カンボジアで僕も同じような経験をしております。
そうなんです、
カンボジアでは道端でモノを干しに干しまくっているんだ、ということです。
とにかく、干せるものは、干せる日に、干せられるだけ、干してしまえ。といった勢いでありとあらゆる場所でありとあらゆるモノが干されております。
で、その干されてるモノ。今まで何気なくその横を通り過ぎて意識していなかったけれども、よくよく意識を向けて見てみると、それは非常に多種多様であることがわかります。
え!こんなものも干してるの?こんなとこで干してるの?てことがよくあります。
一度その多様さに取り憑かれてしまうと、どこか町なかで干してはいないか、干していたら一体なにが干されているんだ、と気になって気になって仕方がないです。
ただこの光景、カンボジアという国の日常に非常に溶け込んでしまっているため、何気なく過ごしていると、見過ごしてしまいます。日常の中にあるふとした幸せみたいなことですよねきっと(ちがう)。
と、いうことで、今回は僕がカンボジアはプノンペンで見つけた道端干物コレクションを紹介したいと思います。
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まずはこれ。
川魚の開き【かわ-ざかな の ひら-き】
レア度★☆☆☆☆
大体よく目にするのがこれ。ザルいっぱいに、開かれた川?魚が敷き詰められ、これでもかと太陽の恵みをいっぱいに受けております。美味しそう。
続いてこちら。
小魚の文化干し【こ-ざかな の ぶんか-ぼし】
レア度★★☆☆☆
小魚というほど小魚ではないですが、比較的小さめの小ぶりな、という意味で小魚、と。
また、文化干しに関しては、日本でいう文化干しのように焼いたら味付けナシですぐ食べられる、あらかじめ調味液に漬けられた干物、という意味での文化干しとします。日本だとみりんとかになるでしょうが、カンボジアのこれはおそらく唐辛子と魚醤といったところでしょうか(不明確ですが)?
次はこれ、
焼き魚干し【や-き-ざかな ぼ-し】
レア度★★☆☆☆
こちらはさっきまでのと違って、一度焼いたと思われる大ぶりな魚をもう一回干してる、感じのものです。
もうこの干す前の時点で出来上がってるので充分美味しそう。
👇※※※〈番外編〉※※※👇
こちらは、僕が住む語学学校の目の前にある家でつくられてた魚の干物です。
上の写真が僕が出掛けるときに撮った写真(13時頃?)。
下の写真が出掛けてから帰ってきたときに撮った写真(14時頃?)。
よくよく見てみると魚がひっくり返ってるのがお分かりでしょうか?
ということから、おそらく1時間に一回くらいひっくり返して、両面干せるようにしてるんですね。という話でした。
続いてはこちら、
え、なにこの黒いの…って思った人いるかもしれませんが、こちらは
ビーフジャーキー【びーふじゃーきー】
レア度★★★☆☆
僕も初めて見たときはえ、なに?タイヤ?って思ったんですが、よくよく見るとビーフジャーキーでした。
調味液に漬けた牛肉です。確かに、市場でもこういったビーフジャーキーが売られてたりするので干して食べるものは魚だけじゃないんだってことがわかりますね。
きのこ?干し【きのこ ぼ-し】
レア度★★★☆☆
干し魚ばかりの毎日に飽き飽きしていたら見つけた一コマ。結局正体はわからなかったけど、おそらくきのこ。
カラッカラになってたことだけはわかりました。
ココナッツ干し【ここなっつ ぼ-し】
レア度★★★★☆
これは珍しい!と思ったひとつ。
番外編の写真にも見切れてるけど、語学学校の前の家でよく干されてます。
ココナッツを干してどうするのでしょうか。加工品とか??
川魚の開き+【かわ-ざかな の ひら-き】
レア度★★★★☆
え、なんで星4?普通じゃん、って思った人もいるかと思いますが、
これ、ただの川魚の開きとは違う点があるんです。
そう、干されてるのが車の上!ということです。
道端で地面に、または網の上に干されているのはよく見ましたが、車の上はなかなか無いです。
日に照らされてアッツアツになった車の表面で干すと確かに良さげな気もしてきます。
いよいよ最後です。栄えある最後の干物はこちら!
サンダル干し【さんだる ぼ-し】
レア度★★★★☆
サンダル!
よくよく考えたら別にこれは日本でも干す(乾かす)し洗濯物とかと同列に考えたら変なことでもないんでしょうが、干物コレクターとしては食べもの続きに見つけた一コマだったのでつい舞い上がってしまいました。
ただよく乾きそう。
と、いうことで、カンボジアでは道端でいろんなものが干されてるんだ、ということが分かりいただけたでしょうか?
こうやって干されたものは、
こんな風に市場に並び、ひとびとの食卓へと運ばれていくことにもなったりするようですね(サンダルはちがいます)。少なくとも、こういった干物から食文化も垣間見えてくるはずです。カンボジアでは魚よく食べるんだぁとか、ビーフジャーキーも身近なんだぁとか。他もろもろ。
で、すこしまとめてみると、
ここカンボジア、東南アジアはインドシナ半島に位置し、熱帯気候に属するゆえ、1年のほとんどで強い日差しを経験しているのです。
特に今の時期は雨がとてつもなく少ない季節ですので、一日中日照りにさらされるといった毎日です。そうなると、生ものは腐敗しやすくなったり困り事も多いです。
しかしカンボジアではこういった天候を味方につけ、太陽の恵みを余すとこなく利用してむしろ食の保存に生かしてしまえということなんでしょうね。強い日照りと温暖な気候を腐敗を招く負の要因で終わらせず生活の味方にする、というある意味ではひとつの知恵なのかも知れませんね。
それではこの辺で。