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カンボジアと天気☀ ~常夏!ではなかった?カンボジアの冬~

カンボジア×気候

プノンペン カンボジア

 
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こんにちは。

12月も終わりに近づき年の瀬をじわじわと感じ始める今日この頃ですが、日本のみなさんはいかがお過ごしでしょうか?

厳寒に耐え忍ぶ日々をお察しいたします。

さて、カンボジアの12月はというと年中常夏のお国ゆえ額から汗だらっだらな毎日を…と言いたいところですが、なんと!実はこっちに来て衝撃的な体験をしております。

そうです。この時期はカンボジアも日本と同様(日本のそれとは全然ましですが)ふっつうにさっむかったのです(促音により、より寒さを表現)。


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この寒空感伝わりますかね?

そりゃ当然日本の冬に比べればなんのこのですが、この国を厳しい寒さのさの字も知らない常夏の国だと勝手に思っていたことを今ひどく反省しております。

異変に気付いたのは3日ほど前。朝起きると普段とは一線を画するような部屋の冷えきり。いつものように夏仕様の格好で半袖短パン、扇風機゙強゙、掛け布団無しで寝ていた僕を震えあがらせました(いろんな意味で)。


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こんなのこれまでカンボジアへ五回ほど来ている中で感じたことのない肌寒さ。気温計を見てみるとまさか20℃を下回っているのです。これが12月のカンボジアか、とその時はじめてカンボジアのいわゆるを知ることになりました。

それからここずっと毎朝、(夏仕様の用意しかしていないので)震えながら起きる日々を送っております。また、問題なのが夜のシャワーの時間。水シャワーが鬼のような所業。仏陀も震え上がらせるくらいの勢いです(勝手な見解です。仏陀が実際に震え上がるかは確かではありません)。

 

そしてこの予想外の寒さを初めて経験したその日、ちょうどクメール語の授業で天気に関する言葉を教わりました。

ジャストタイミングでした。

僕はその時はじめて、カンボジアにおいて季節をあらわす言葉が決して乾期と雨期だけではないことを知りました。

そうなんです。カンボジアにも寒期(いわゆる冬)をあらわす言葉があったのです。

季節をあらわすカンボジアの言葉は全部で3つ(教わりました)。

ひとつはរដូវក្តៅ(暑い季節)、ふたつめは រដូវភ្លៀង(雨の季節) そして最後はរដូវរងារ(寒い季節)。まさか、乾期と雨期だけのオールシーズンあったか~い常夏の国だと思いきや、ちゃんと寒い冬も経験しているとは。正直見くびっていました。

先生によると、寒~い寒期は大体11月から2月とのこと。

 
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ちなみにこの写真はちょうど授業で天気の話になったときのホワイトボード。

先生いわく、日本(Japenになってるのはご愛嬌)において寒い基準は1℃とか0℃。しかしカンボジアでは20℃切ると寒いという。ちなみにカンボジアでは最低で13℃までこの時期気温が低くなるらしい。だからこの時期は防寒が大切だよ。と。

なるほど、通りで最近学校にくるカンボジア人の先生がみんな長袖のトレーナー着ていたり、首にクロマー*をマフラーの要領で巻いてたりしていたわけだ。そんな中ひとり日本人が半袖で過ごしていたと。そろそろ寒いよ~ってはやく教えてくれ!

ちなみにカンボジア人はやっぱりみんな寒いより暑いのが好きみたい。日本に住むなんて難しいね!て。

*クロマー…カンボジアの伝統的な綿織物。夏は汗拭きに、冬はマフラーにオールシーズン万能なカンボジア人愛用の優れもの。
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 ともあれ、カンボジアに寒期があること、またそれをあらわす言葉もちゃんとあること初めて知りました。

言葉はその国の文化や特徴的な環境をあらわすとも言いますが、まさかこんな経験でそれを実感するとは。

 

みなさんもこの時期(11月~2月)カンボジアを訪れる際は長袖など寒さを凌げるモノのご用意を。決して夏仕様なんて甘い準備ではいけません。
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焚き火が幸せ。暖かいって素晴らしい。火を扱えるようになったことが人類発展のきっかけとはそりゃその通りだと痛く実感(ちなみに火をおこすとき、フーっフーって息を送り込むっていう知識は人類共通の知恵らしい。カンボジア人もやっていた)。

ではここら辺でさようなら。みなさんも体調にお気をつけて。